無駄と文化

実用的ブログ

守破離の先に在るもの

「守破離」という言葉がある。 型やルールを身につける「守」、状況に応じてあえて崩す「破」、そして型の存在を意識せず自然に動ける「離」。
守破離を大事にする人は多いけど、守破離を徹底した先に何が在るのかイメージできてる?と気になったりします。

先に結論から。「守破離」の先に在るものは「くつろぎ」です。

 

茶会に例える

「守破離」は茶道の世界からきた言葉だそうなので茶会に例えてみる。

茶会の目的は、客人をもてなし、一体感を味わうことです。
しかし、全員が好き勝手に振る舞えば場は混乱し、誰も落ち着けません。
そこでまずはルールやマナーを全員が守る。これが「守」にあたります。

とはいえ、守ることに意識が向きすぎると、その場で起こる出来事を十分に楽しめなくなります。
そこでその場に応じてルールを緩めることも大事になります。「正座がつらければあぐらで構わない」「お茶が苦手なら香りだけ楽しんでもよろしい」などなど。これが「破」です。

そうすると全員が余裕を持って場に臨めるようになります。 ルールの存在を意識せずとも場は調和し、自然にくつろげるようになります。これが「離」です。

 

なぜくつろぎが必要か

力を発揮するには、リラックスして構えなければいけないから。

身体がこわばっていては大きな力は出せず、かといって完全に脱力していてもいざという時に反応できません。
その場の成果を最大化するには、意識を向けながらも肩の力を抜く状態が理想。

 

習熟プロセスか、くつろぎか

こんなこと言ってると「守破離って習熟プロセスなんじゃないの?」とか言われそう。

思うに、「守破離」は個人にとっては習熟の道筋であり、集団にとっては成果を最大化するための方法論なんだと思う。

「自分は駆け出しだからまずは基本を守ろう」それもいいことだ。同時に、行き着く先に「くつろぎ」があるのをイメージしておきたい。 そして、力みすぎて身体がこわばっていないか気にかけてみてほしい。

 

 

私からは以上です。