無駄と文化

実用的ブログ

八耐 in 東京 に参加してきました。

福岡で働いていた頃からの友人である 岩本くん(@grem_ito) に声を掛けてもらったので 八時間耐久作品制作会(仮) in 東京 に参加してきました。
ふり返りつつレポートしてみます。


会場

会場は株式会社ドリコムのカフェスペースです。地上17回!高い!広い!

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参加者は全員で13名ほど。
エンジニアが多いですが、デザイナーやプランナーの方も参加していました。


題材を決める

名前の通り8時間で何か作るイベントなので、題材を決めなければいけません。

この題材決めが難しいんですよね。
「作るものは何でも良いし、一つのものが完成しなくてもいいし、作りかけの物の続きでもいい」と言われてはいるものの、やっぱり何か成果物を出したいという下心は湧いてくるんで。

最初は手製本で布張りのハードカバー本を作ろうかと思ってたんですが、ちょっと 作業すぎる かなと思ってやめました。


結局、昨年作った Lazy_K のトランスレーターを引っ張り出して、

qiita.com

これをベースにλ式とコンビネータのステップ簡約ができるインタプリタを作ることにしました。


成果物

というわけで、いきなり完成品をお見せします。
イベント中にコミットしたところまでのリアルな状態で GitHub に公開しています。

github.com

デモ

SKI-Mogul というツールを作りました。
gif をご覧ください。

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何をするものなのか

Lazy_K または Unlambda 初学者に捧げるコンビネータインタプリタです。

Lazy_K にしても Unlambda にしても、一般的な実行環境ではコードを実行してみても標準出力しか表示してくれない事が往々にしてあります。
しかし初学者にとっては、標準出力を見せられるよりもλ式が簡約されていく様をステップ毎に見られる方がプログラムの動作を理解する助けになると思うのです。

というか、私の場合がそうでした。
λ式の簡約に慣れるために、紙の上で手書きで運算しながら簡約のステップを追ったものです。

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※写真は Image です

今回作った SKI-Mogul はλ式が簡約されていく様をステップ毎に表示してくれます。
Lazy_K や Unlambda の初学者は、ぜひ手元でλ式の変化を確かめながら学びを深めてください。


今後の展望

本当は今回のツールをもとに API を作って → UI を作って → web アプリにしたかったんですが、全く時間が足りませんでしたね。


発表

てな感じの事をもっと手短に、もっと雑に発表してきました。 理解されなくてもいい、少しでも風を感じてもらえればそれでいい、そんな事を思いながら。

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まぁちょいちょい笑いも起こりつつ、周囲のみなさんにも少しは楽しんでいただけたようなのでオッケィです。


他の方の発表も楽しく拝見しました。

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絵を描いたり、IoT をやったり、暗号化技術をモチーフにしたカードゲームのルールブックを作ったり、本当にテーマにも技術にも制限がない懐の深いイベントでした。

次回は10月7日8日に行われる 大八耐 で、2日がかりの大きいイベントになるそうです。
テーマは自由だし、部分参加も可能だそうなので参加してみてはいかがでしょうか。


私からは以上です。