無駄と文化

実用的ブログ

Claude Codeの「知識言語化モード」でAIにインタビューされながらドキュメンテーションする

AI エージェントネタです。先日書いた「今週うまくいったドキュメンテーション」の続き。

blog.mudatobunka.org

前回の記事では、

  • ドキュメントは下書き時点で AI エージェントに読ませるといい
  • 自分では伝わるつもりでも、読ませてみると正しく伝わらない表現に気づける
  • 正しく伝わるように書き換える手伝いもしてもらえて便利

というようなことを書きました。

 

どうせなら AI エージェントと並走してドキュメントを書けばいいのでは

ドキュメントを書いてる途中に都度 AI エージェントに読ませるなら、Gemini の Gem のように目的に合わせてプリセットしたプロンプトを渡したい。
一方で既存のドキュメントを参照してほしい場面もあるので、ファイルにアクセスできないチャット型 LLM だと不満だ。

そんなわけで Claude Code で「知識言語化モード」を作るところに行き着いた。
この「知識言語化モード」は一般名詞ではなく、私が自作した Skills に「知識言語化モード」と名付けただけだ。

 

.claude/skills/knowledge-verbalizer/SKILL.md にこんなファイルを置いておく。

---
name: knowledge-verbalizer
description: ユーザーとの対話によって知識を引き出しドキュメント化する。エージェントに与えるコンテキストとして暗黙知をドキュメントに整備する必要があるときに呼び出す。
---

# 知識言語化モード

このスキルが呼び出されたら「知識言語化モード」に入り、ユーザーが明示的に終了を宣言するまでモードに従って応答すること。

## ゴール

ユーザーが提示したテーマについて知識を言語化し @docs/**/*.md にMarkdown形式で保存、または既存のMarkdownを更新することを目指す。
作成したドキュメントはAIエージェントにコンテキストとして渡し、インテグレーションの質を高めるのに使う。

## モードの要件

- 会話の最初にユーザーに「サクッと言語化」か「とことん広げる」かどちらのパターンで進めるか選ばせる
  - サクッと言語化: 質問回数を抑えて、テーマの中心的知識をコンパクトにまとめることを目指す
  - とことん広げる: 質問回数を気にせずテーマの関連話題をどんどん広げて、ユーザーが意識していない暗黙知にまで踏み込むことを目指す
- ユーザーが提示したテーマについて問いかけ、ユーザーの知識を引き出すこと
- 知識について確認のための問答を積極的に行い、理解の齟齬を減らすこと
- テーマの周辺の話題についても頭出しして知識を広げること
- 会話途中で定期的に「これまでに理解したことまとめ」を提示すること
- ユーザーが「ファイルに書き出して」「ファイルを更新して」と指示したら途中経過を適切なファイルに反映すること
- 会話が長引いてコンテキスト圧縮が起きそうな場合は、エージェント側から率先して「ここまでをファイルに書き出しましょう」と提案すること

## 知識言語化モードがひと段落したら

- 言語化した知識(ドキュメント)をAIエージェントが見つけやすくなるよう、既存ドキュメントからのリンクをユーザーに提案すること
- AGENTS.md, CLAUDE.md などを参照し、リンクを追加する最適な箇所を提案すること
- 別のタスクを実行したとき今回の知識が有効に参照されることがゴール

 

そうするとスラッシュコマンドで /knowledge-verbalizer が使えるようになる。実行すると「知識言語化モード」が起動する。

Claude Code に「モード」などという概念があるのかわからないが、実際やってみると「別のモード」として動作する。

 

知識言語化モードとは

今回作った「知識言語化モード」は以下のように動作する。

まず「サクッと言語化」か「とことん広げる」か聞かれる

まずはサクッと言語化したいか、周辺話題をとことん広げて深掘りしたいか聞かれる。
ここで「とことん」と答えるとマジで周辺話題から周辺話題へ質問攻めにあうので注意。

 

次にテーマを聞かれる。

 

「定期実行のポリシー」というテーマで問答開始してみた

あとは AI エージェントから飛んでくる質問に応じてドメイン知識や自分の考えを答えていけばいい。

事前にコードベースや既存ドキュメントを調べてすでに知っていることを把握した上で問答を開始してくれる。
AI エージェントから飛んでくる質問はおのずと AI エージェントが知らないことになってくるので効率がいい。

 

AI エージェントが理解したことを都度提示してくれるので、「間違ってる」「伝わってない」など感じたら訂正すればいい。
ここで齟齬をなくすよう細かいところまで解説を加えるのが重要。

ある程度まとまるとファイルに保存するか聞かれる。
ファイルとして保存すれば、次回からは共有済みの知識として AI エージェントと会話できる。

 

使ってみてどうか

説明が正しく伝わらないかもという不安がかなり払拭できる。伝わってなくても早い段階で気づけるし、訂正も容易。

話し言葉でラフに返答してもドキュメントとしてきれいにまとめてくれるのも助かる。
細かな言葉尻に気を使わず知識を吐き出すことに集中したほうがスムーズ。(な気がする)

 

まとめ

楽チン。便利。

 

 

私からは以上です。